【同型機種を愛用する編集部員が徹底解説!】アンティークの魅力が凝縮された1950年代製の”ミドー マルチフォート“をクローズアップ

2025/11/27
by 菊地 信

今回は筆者も日常的に愛用するアンティークウオッチ、“ミドー マルチフォート”の魅力や弱点まで徹底的に解説する。
紹介する個体はセンターセコンドのCal.917Pを搭載したモデルだが、筆者が愛用しているものはケースこそ同型なものの、スモールセコンド仕様のCal.916P搭載機である点や、コンディションの差異などについてはご容赦いただきたい。

ミドーのマルチフォートシリーズは黎明期であった自動巻きのムーヴメントを防水性の高いケースに搭載した実用時計で、防水性能以外にも耐磁、耐衝撃性能を備えた高性能な腕時計として同社の歴史を支えてきた名作モデルだ。

【脱力感が魅力のアンティークロレックス】気張らない雰囲気が親しみやすいコンビカラーのデイトジャスト

2025/11/26
by 菊地 信

今回紹介するのは1972年頃に製造されたロレックスのデイトジャストだ。

ベゼルやリューズ、ブレスレットの中央列にイエローゴールドをちりばめたコンビカラーと、海外のコレクターからは“リネンダイアル”とも呼ばれるモザイク文字盤が魅力的な個体だ。また、文字盤の6時位置にはσ(シグマ)マークもプリントされており、文字盤の一部に貴金属が使用されている、希少な仕様の“シグマダイアル”であることがわかる。

こちらはオイスターケースにフルーテッドベゼルを組み合わせた王道のケースデザインだが、ベゼルの仕様や文字盤のバリエーションなど、豊富なデザインの中から好みの個体を探すことができる点がデイトジャストの魅力と言えるだろう。

【自動巻きでアンダー10mm厚を実現!】1966年当時にデイデイト付き自動巻きとして世界最薄を誇ったオリエントの名作

2025/11/25
by 菊地 信

今回紹介するのは1966年に登場した、オリエント ファイネス ウルトラマチックだ。当時、デイデイト表示付き自動巻きとして世界一薄い、3.9mm厚のムーヴメントを実現した時計であり、その薄さを生かしたケースデザインが特徴的だ。

ヘアライン仕上げが特徴的なクッション形のケースとシンプルなローマンインデックスの組み合わせが、時計の薄さを強調している。3時位置の小窓で、上下にわかれて表示されたカレンダーが特徴的で、個性の強いオリエントらしさを感じさせるポイントだ。ムーヴメント自体の薄さを生かした薄型のケースも特徴的で、60年代の国産自動巻き腕時計としては非常に薄い、10mmを切るケース厚を実現している。

【歴史が宿るロマンにあふれた逸品】ティファニーが1920年代に手掛けた懐中時計の魅力

2025/11/21
by 菊地 信

今回紹介するのは1920年代に製造されたティファニーの懐中時計だ。

太字のローマンインデックスが特徴的な文字盤と、鋭く磨かれたブレゲ針のバランスが美しく、洗練された印象を与える。

ティファニーと言えば、現在でも世界五大ジュエラーとして認知されている高級メゾンだが、かつては時計製造の分野でも確かな実力を備えていた。1847年頃から時計の販売を開始し、1870年代頃には短期間であったもののスイスの自社工場で高品質な時計の製造を行っていたのだ。後にこの工場はパテック フィリップに売却され、パテックがティファニー向けのムーヴメント生産を続けていたという歴史も残されている。これが、ティファニーとパテック フィリップのダブルネームが多い理由のひとつでもある。

【セイコーのフライバッククロノグラフ!?】輸出専用に製造された自動巻きの同軸クロノグラフ

2025/11/20
by 菊地 信

今回紹介するのは、1975年に第二精工舎が製造したセイコーの同軸クロノグラフ、Ref.7016-5020だ。

トノー型のケースに黒文字盤、オレンジとホワイトの差し色が特徴的で、6時位置のインダイアルのフォントやその配置がスポーティさを感じさせる。海外の愛好家からは、ホイヤー(現タグ・ホイヤー)の角形クロノグラフにちなんで、“モナコ”の名でも親しまれているそうだ。

インダイアルに注目すると、内周に12時間計、外周に30分計の目盛りが刻まれていることが確認できる。この個体は輸出専用モデルとされており、カレンダーの曜日表示に英語やスペイン語が使用されている。

【男性が使うには小さすぎ?】デイリーユースにちょうどいいコンパクトサイズのロレックス

2025/11/19
by 菊地 信

今回紹介するのは、1950年代に製造されたロレックス オイスターのスピードキング Ref.6430だ。

現代の基準から見ると非常に小さな30mm径のケースを採用しているが、同社が誇るオイスターケースならではの造形が、確かな存在感を放っている。手巻きムーヴメントを搭載する本モデルは、自動巻きのオイスターパーペチュアルよりも薄型のケースが特徴で、袖にも納まりやすいコンパクトな装着感が魅力だ。

【34mm径のボーイズダイバーと侮るなかれ】 軍用時計さながらのスペックを備える本格派ダイバーズウオッチ

2025/11/18
by 菊地 信

今回紹介する時計は、ポルシェ911の初代モデルのデザインを手がけた、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェが創立したデザインスタジオ“ポルシェデザイン”と、IWCのコラボレーションによって誕生したダイバーズウオッチ、オーシャン500だ。

ドイツ連邦海軍(当時の西ドイツ)が採用したダイバーズウオッチとして知られるオーシャンBUNDと、その民生品であるオーシャン2000。今回紹介するオーシャン500は、それら軍用時計に由来する堅牢さと高い視認性はそのままに、34mm径のコンパクトなケースを採用したモデルだ。

【世界3大時計の威厳を感じさせる美しさ】シンプルながらも気品の漂う寡黙なドレスウオッチ

2025/11/17
by 菊地 信

今回紹介するのは、1980年代に製造されたヴァシュロン・コンスタンタンのエッセンシャルだ。世界3大時計のひとつであり、200年以上の歴史をもつ同ブランドの威厳を感じさせる、堂々とした風格の2針ドレスウオッチだ。

“本質的な”、“必要不可欠な”といった意味のエッセンシャル。その名が示すとおり、ヴァシュロン・コンスタンタンの主軸をなすコレクションだ。

【第2次大戦期のスウェーデン専売モデル】軍用スペックに準じたオメガの高性能手巻き時計

2025/11/14
by 菊地 信

今回紹介するのは、第2次世界大戦期である1940年代頃に製造された、オメガのSUVERAN(スヴェラン)だ。

スヴェランは、スウェーデン専売用のモデルであるとされており、裏ブタに“SUVERAN”の文字が刻印されている。軍用スペックに準じた性能をもつスポーツモデルである点が、本シリーズの特徴であるとされている。

SS製のスクリューバックケースや、耐震装置を備えたムーヴメントからも、その堅牢さが伝わってくるだろう。

【アンティーク&ダイバーズウオッチ好き必見】1960年代製の本格派自動巻きダイバーズをクローズアップ

2025/11/13
by 菊地 信

今回紹介するのは、1960年代に製造されたテクノスのスカイダイバーだ。

現在では、クォーツ式を中心としたリーズナブルな時計を手掛けているブランドだが、かつては高品質な腕時計を数多く手がけていたスイスの名門ブランドだ。日本市場においても、70年代頃に、テレビ番組へ商品提供をすることで、スイスの高級時計としての知名度を高めていた。

今回紹介する個体も、60年代当時にスイスで製造が行われていたものだ。スカイダイバーは日本国内での知名度こそ低いものの、アンティークダイバーの愛好家や海外のコレクターを中心に高い人気を集めるシリーズで、いまなお高値で取引されている。同社のアンティークウオッチは基本的に10万円以下の手ごろな価格で手に入る一方で、スカイダイバーは15万円から20万円を超える価格で取引されることも多く、その人気の高さがうかがえる。