【34mmサイズに凝縮】ボールベアリング採用で有名な“エテルナ”を代表する自動巻き時計

2025/04/15
by 菊地 信


ローターの回転軸に、世界で初めてボールベアリングを採用した自動巻きムーヴメントを開発したことで知られるエテルナ。
今回紹介するのは、その代表作でもあるエテルナマチック コンチキの希少な1stジェネレーションのなかでもほとんど見ることのない34mm径のレアピースだ。
ドーフィン針を備えるユニークな夜光インデックス仕様のブラックミラーダイアルや、回転ベゼルを備えないスクリューバック防水ケースなど、1stジェネレーションならでは様相はそのままに、34mm径に凝縮された絶妙なサイズ感が素晴らしいテイストの逸品である。

メタルで縁どりされたトライアングル型のインデックスのなかに、さらにアプライドのアラビア数字が配されたユニークなデザインは高級感を演出するとともに、視認性の向上にひと役買っている。
そして"KONTKI"刻印がなされた同年代のゲイフレアー社製オリジナルブレスレットが個体の希少性をさらに高めている。小さなステンレス板を巻いてつくられたブレスレットは、軽量かつ丁寧に面取りされたやわらかい装着感であり、一度でも身に着けると手放せなくなってしまうほど上質な着け心地だ。

搭載されるムーヴメントはCal.1410。今日のETAムーヴメントの礎となった、ローター軸にボールベアリングを採用した名作である。
ボールベアリングの軸とリバーサー式の巻き上げ機構を採用した近代的な設計は、現代においても十分な性能を発揮するだろう。

スポーツ系のアンティークウオッチがほしいが、誰とも被らない時計がほしい。あえてマニアックなチョイスをしたいという人にはもってこいの1本だ。ただし、製造から少なくとも60年以上経過しているため、自動巻きのリバーサーが摩耗している可能性がある。エテルナマチックに興味のある人は、専門店で整備済みの個体を購入したほうがいいだろう。

【写真の時計】エテルナ エテルナマチック コンチキ。SS(34mm径)。自動巻き(Cal.ETA1410)。1960年代製。79万2000円。取り扱い店/プライベートアイズ

文◎LowBEAT編集部

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